銀座に住所のない場所がある

東京の一等地に、どの区にも所属しないという土地があります。

新橋駅近くの、買い物客でにぎわう銀座ナインというショッピングモールなどがある銀座8丁目の端で、約6000坪もの広大な土地です。

郵便物などは便宜上の住所、東京都中央区銀座8-10先でちゃんと届くそうですが、正式な住所が中央区なのか千代田区なのか港区なのかはっきりしないようです。

かつて戦後まもないころまでは、この地域の区分けはきちんとされていたといいます。

空襲で焼かれて散乱した瓦礫を処理するにあたって、当時あった汐留川や外濠を埋めることになりますが、このあたりの土地の区境だった汐留川や外濠が埋められたことにより境が分からなくなってしまったのです。

ほかにも同様に、西銀座デパートが銀座4-1先、銀座ファイブが銀座5-1先、銀座インズが銀座西2-2先という便宜上の住所で、区がはっきりしません。

住民たちの要望で話し合いが何度もおこなわれてきたそうですが、企業や老舗などが多く集まり集客のある銀座ということで、どの区も自分の区に入ってほしいと思うのは当然で、話し合いはなかなかまとまらず何十年もの間、現在のような状態が続いているのです。

この区域には住民登録がありませんが、事業所だけなので問題ないようです。