亀有はかつて亀無だった

東京には亀有、亀沢、亀戸など「亀」のつく地名がいくつかありますが、生き物の亀ではなく亀の甲羅の形のように土地が高くなっていることを指して名前がつけられたようです。

亀有は東京都葛飾区にある地名で、かつては亀無(かめなし)または亀梨(かめなし)と呼ばれていましたが、1644(正保元)年に幕府が正保国絵図を作成するさい「無し」に通じるので縁起が悪いとされ、現在の「有」に変えられました。

縁起を担ぐのは地名に限ったことではなく、昔の人は「4」の数字を「し」だと「死」に通じ縁起が悪いからと「よん」という読み方をするようになりましたし、「スルメ」は「所持金や財産などをする」という意味に通じるとして「アタリメ」とも呼ぶようになりました。

地名の縁起も居住者にとっては問題ですので、縁起が悪いとなれば変えたくなるものでしょう。

亀有は1897(明治30)年に亀有駅が開設されてから急速に発展し、亀有駅を中心とした地域は葛飾区屈指の商業地域となっています。

かつては駅の周辺に狭小な商店街が連なっていましたが、大規模な再開発により商業ビルやマンション、大型ショッピングセンターがつくられ大きく変わりました。

ちなみに漫画「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の舞台としても知られています。